大会二日目。今日は二人とも金メダルが期待される、というよりも必須であろう。
−66の佐藤は、台湾、中国を一本で破り、韓国との決勝へと駒を進めた。
66超の池田は、初戦の韓国を指導1で破った。二回戦は、185センチ100キロ以上はあると思われる台湾選手を警戒していたが、その選手が棄権したため、スリランカの選手との二回戦を制し、インドネシアとの決勝を迎えた。あのアップ時の台湾選手の激しい打ち込みは一体なんだったのだろう。池田があんなに必死で「相手の払い腰を、腰をひねって受ける練習」をしているのを初めて見たが、今回まったく必要はなかった。
インドネシアチームの応援は「イ〜ンドネシア!」チャッチャッチャチャチャチャ(拍手)と盛り上がっており、女子も金メダルをとっていた。日本チームも隣に座っていたため、一緒に「イ~ンドネシア!」チャッチャッチャチャチャチャと楽しんでいた。どちらかというと我々の方が盛り上がっていたくらいである。
それを知らない池田は、「インドネシアやりにくいな」とつぶやいていたらしい。
そして決勝戦。
−66は、圧倒的な強さで、技有り、有効、技有りと取り、合わせて一本勝ちであった。
66超は、辛めのジャッジで一本はとってもらえなかったが、内股で技有りを奪い優勝した。
日本の応援席から「イ〜ンドネシア!」チャッチャッチャチャチャチャが聞こえていたのは言うまでもない。
この日は2人とも金メダルで終わることができた。
そして夜は、選手関係者全員によるパーティーが盛大に開かれた。
会長の挨拶に始まり、各国の歌で盛り上がった。
我が日本チームは、上を向いて歩こうを歌い、アンコールで世界に一つだけの花を歌った。韓国チームは、Kポップでカッコ良く決めていた。メダル数も歌もやられた感じで、AKBにしとくんだったと悔やまれた。
ジュニア世代の若い選手達はすんなり溶け込んで、国境を越えた交流も貴重な経験となったことだろう。「イ〜ンドネシア!」チャッチャッチャチャチャチャをいつまでもやってるインドネシアが若干うざかったが…
日本チームは各国の写真攻めに会い、モテてると勘違いしていた。男子校の彼らは大いに楽しんだことだろう。
おわり